西友が店頭募金を全国に拡大
日本では毎日大量の食品がまだ食べられるのにもかかわらず廃棄されている。それを生活困窮者など、
食品を求めている人たちに届けるのが「フードバンク」という活動だ。
大手量販店の西友は以前からこの活動を支援しており、1月16日、
店頭募金実施店舗を現在の155店舗から全国全店374店舗に拡大した。また、現在関東近郊の店舗に限って実施している
賞味期限前や消費期限前の食品の寄付も、2016年を目標に関東全域150店舗に拡大する予定だ。(画像はイメージです)
2つの食料問題
西友が寄付を行うのは
セカンドハーベスト・ジャパン。日本で最初のフードバンクだ。一般的に缶詰の一部がへこんでいたり賞味期限の印字に不備があったりすると商品としては扱えない。また、過剰在庫やイベントでの余り、防災備蓄品の賞味期限がせまってくるなど、
まだ十分食べられるのに廃棄される食品は、日本国内で年間500~800万トンと言われる。これは年間のコメ生産量839万トンにせまる量だ。
一方、日本では
約2000万人もの人が貧困線以下で生活していると言われている。また、
児童養護施設やDV被害者のためのシェルターなど、予算が十分に確保できない施設も多い。大量の食品が捨てられている日本で、食品を求めている人も多くいるのだ。
セカンドハーベスト・ジャパンでは、賞味期限前にもかかわらず廃棄されそうな食品を多くの賛同する企業から引き取り、それらを必要とする人たちに届ける活動を2000年から行っている。
1月28日にはNHK-Eテレ「オイコノミア」で取り上げられる予定だ。放送時間は午後11時30分から。
(画像はセカンドハーベスト・ジャパン公式サイトより)
西友がセカンドハーベスト・ジャパンへの店頭募金を開始したのは2012年7月。2013年末までに150万円以上の募金が集まり、寄付している。食品の提供とともに、これからさらにセカンドハーベスト・ジャパンへの支援を積極的に行っていく予定だ。

西友のプレスリリース
http://www.seiyu.co.jp/セカンドハーベスト・ジャパン
http://2hj.org/