貧しさから抜け出すはずが
タンザニアの辺境の村Mtwaraで暮らすシヒバは、13歳で出産し、母となった。Mtwaraの文化では、正しい性教育を行うことは難しく、性教育や避妊についての知識が十分でない。シヒバは、お金を稼ぐために年上の男性と性行為におよび、若くして妊娠した。まだ幼いシヒバのうえに重い負担がのしかかっている。
シヒバのケースは、村のなかではめずらしいことではない。60%の青少年が18歳になる前にセックスをするが、避妊をしているのは、たったの6%だという。
シヒバのような幼い母親たちの生活支援をしているNGO、AMREFは広告代理店と協力し、彼女のような少女たちの現状に光をあてるべく大々的なソーシャルメディアキャンペーンを始めた。Children with Childrenというこのキャンペーンは、先月25日から始まった。シヒバがカメラ付き携帯を使って自分の言葉と写真で、幼い母の生活ぶりを世界に公開する。
コメントの内容はAMREFのブログやフェイスブック、ツイッターで見ることができる。
私もまだ子どもなのに…
シヒバはスワヒリ語で投稿するが、スタッフたちが英語に翻訳するので、世界中の人が読むことができる。シヒバはこれまで、次のような投稿をしている。
「この年で母になることは、本当に苦しい。私は自分のことも子どものことも、十分にかまえないし、洋服や食べ物を確保することだって足りない。私に子どもがいるから、みんなは私を大人のように扱う。それがつらい。これ以上、私のような女の子が出てこないようにするために、子どもたちにきちんとした情報を与えてほしい」。
シヒバは、今後も2、3日おきに更新をしていくつもりだ。

AMREF
http://www.amrefuk.org/homepage-items/