小さな声を聞いて!
国連の本部で、3月4日から15日まで開かれた第57回国連女性の地位委員会に、6人の少女が、同世代の女子の代表として出席した。これは、女子の地位向上を求めるキャンペーンを展開するプラン・インターナショナルの後押しによって、実現したもの。
参加したのは、エルサルバドル、ウガンダ、ベトナム、フィンランド、ノルウェー出身の少女たちだ。彼女たちはそれぞれの経験を語りながら、女子、女性の地位向上のための世界基準、ポリシーの策定について話し合った。
とくに重要な課題として確認されたのが、ウガンダの13歳の少女、ハキマさんが訴えた、学校のなかで起きている暴力の問題だ。
プラン・インターナショナルによると、ハキマさんは次のように発言したという。
私たちのコミュニティでは、男子が女子に嫌がらせをします。男子生徒だけでなく、教師も身体的な暴力や、性的な嫌がらせをするのです。だから、大勢の女子生徒が、身の安全を優先して、学校をやめてしまいます。
教師に妊娠させられる少女
折しも、日本でも体罰が問題になっているところだが、途上国の学校の実情は、さらにすさまじい。特に女子生徒は、教師や男子生徒からの差別や暴力、さらには強姦の危険にさらされているという。その結果、思うように勉強をすることができず、学校を退学したり、望まない妊娠をしたりする子もいるという。
プラン・インターナショナルは、今後、女子がおびえることなく学べる権利を守るために、世界の校内暴力のリポートを作成し、性差による暴力を根絶するように働きかけていく予定だ。

プラン・インターナショナル
http://plan-international.org/about-plan/resources/news/