震災で中止になった昨年の卒業ライブを、今年再開へ
シンガーソングライターの
高橋優が「
もうひとつの卒業式 ~福島県 南相馬~」を開催し、東日本大震災で離れ離れになった高校3年生達が1年ぶりに集合し、久々の友人との対面に歓声を上げた。
昨年3月16日に高橋による卒業生限定のLIVEが開催される予定だった福島県原町高校。しかし、東日本大震災の発生により開催は中止。幻のイベントとなってしまった。
福島第一原発事故後、生徒たちは県外に転校するか県内の離れた場所にある2つのサテライト校へ一時避難。後に本校で授業を再開したが生徒数は半減した。
もうひとつの卒業式の開催
今回、原町で卒業式をむかえるはずだった生徒達を集めて行なわれたのが、「
もうひとつの卒業式」だ。青森、宮城、埼玉、千葉など遠方からかけつけた友人との1年ぶりの再会に生徒たちは大はしゃぎだった。
生徒たちは高橋から「
もうひとつの卒業式証書」を手渡され、アコースティックギターでの弾き語りで『
卒業』など6曲の歌に聞き入った。
卒業生代表の言葉
>「3年前の入学式が昨日のことのよう。みんなで過ごした何気ない学校生活が今は宝物のように感じます。本当に、なんで震災なんて起こっちゃったんだろう。去年の10月に学校(原町高校)が再開したけれど、戻ってきたみんなと撮ったクラス写真を見て、なんでこんなに少ないんだろう、みんないないんだろう、と、涙が止まりませんでした。今日、みんなが久しぶりの友達に会って喜んでいるところを見て、今回の企画をやって本当によかったと思いました。またみんなと集まれて嬉しいです。」
と、卒業生代表の言葉が涙で伝えられると、会場全員が胸を詰まらせた。(BARKSより)
高橋優のセカンドアルバム「
この声」が 2012年3月14日発売される。

高橋優 公式サイト
http://www.takahashiyu.com/BARKS
http://www.barks.jp/news/?id=1000077554&ref=rss