高校写真部が「頑張ろう」メッセージを掲げた人物写真を被災地高校へ
東日本大震災の被災者に、さいたま市の埼玉栄高校写真部が「頑張ろう」などのメッセージを掲げた、多くの人物写真を撮り、送っている。
埼玉栄高校写真部員16名は、自分たちが被災地の人たちに何ができるかを考え
「『写真の力』を信じて、写真で何かをしよう」「被災地に写真で応援メッセージを届けよう」
という結論に至ったという。この思いを被災地の一つである宮城県にある柴田農林高校写真部が受け取った。そして、『
写真甲子園』という大会で交流を持った二つの高校のの写真部が、自分たちにできる震災復興応援として、このプロジェクトを企画した。
「とうほく元気祭り」「写真甲子園」でも被災地へのメッセージ入り写真を展示
埼玉栄高校写真部員は週末に東京・銀座や浅草などで買い物客らに画用紙に
「応援しています」などのメッセージを書き込んでもらい、人物と一緒にカメラに収め、5月末までに約480枚を撮影した。
被災地の宮城県柴田農林高校写真部では、
メッセジーへの返事も撮って双方向のやりとりにしたい。と考え、写真部員たちが会場周辺で「頑張っています」「皆さんも体に気を付けて」などのメッセージを掲げた被災者らの写真約200枚を撮り、5月下旬に仙台市で開かれた「
とうほく元気祭り」で両校の写真部の写真を初展示した。
両校はその後も撮影を続け、宮城県、福島県、埼玉県の避難所、北海道東川町であった全国大会「写真甲子園」の会場などで写真を展示した。両校のほかにも、このプロジェクトへの参加を申し出た高校が、全国22校に広がっており、写真展は今後、9月20~26日に香川県坂出市、10月1、2日に愛知県津島市で開かれる予定だ。
「写真甲子園」に出場した宮城県柴田農林高校写真部の作品
また、
写真甲子園実行委員会では東日本大震災で被した高校、写真部を激励し、早期に撮影活動開始できるよう機材一式提供するプロジェクトを開始している。

毎日JP
http://bit.ly/rdcB0L埼玉県高校写真部 公式サイト
http://www.ne.jp/asahi/moon/daru/写真甲子園 公式サイト
http://bit.ly/RipHK