大学生チャリティ・ヌードカレンダー、存続の危機に
MailOnline.comの9月30日付け記事によると、英ポーツマス大学の学生らにより2006年から始まったチャリティ・ヌードカレンダーにおいて、未編集のヌード写真がポルノサイトを含みネット上に無断掲載され、存続の危機を迎えているという。
ポルノサイトに無断掲載されたのは、2010年度のカレンダーに使用された編集前のヌード写真で、参加者が自由にコメントを書き込めるインターネットフォーラムにも掲載されていた。フォーラム上のヌード写真は1000回以上閲覧され、書き込みは学生らの体形に関する個人批評から、外見を中傷するものまで多岐に渡っている。
カレンダーに掲載された写真は、適度に節度を保つため編集が施されているが、ネットに流出したものは未編集の写真ばかりで、同大学に通う学生一名に嫌疑がおよんでいる。
過去5年間に寄付金120万円を集めたヌード・カレンダー
ポーツマス大学の男女学生によるチャリティ・ヌードカレンダーは2006年に始まり、過去5年間で1万ポンド(約120万円)の寄付金を集めている。2011年度版には150名以上の女子学生と250名以上の男子学生が志願したという、同大学の人気チャリティだ。
しかし、2011年度版の表紙を飾った女子学生(21)によると、
“自分が表紙になっているのを見てショックでした。撮られた写真がどのページに、どんな形で載るのか事前に知らされていなかったんです。
私はチャリティのために参加しました。でも、こうしたリスクがあることを誰も教えてくれなかったし、今は将来仕事に就いた時、どんな影響があるかを心配しています。“
と語っている。実際にカレンダーは女子学生のみならず男子学生のセクシーなポーズが中心。カレンダーの存続を強く主張する主催者側の学生(21)はこう話す。
“僕の知る限り、誰も強制的に参加させられたことはありません。志願した学生はみな、チャリティが目的だと知ってやっているんです。
気軽な方法で積極的になれる楽しい機会だと思うし、同時に真剣な理由で寄付金を募り、人助けをすることができるんです。”
同大学のチャリティ・ヌードカレンダーが今後存続するかは定かではないが、人助けのために“ひと肌脱ごう”という学生らの気持ちに嘘偽りはないだろう。リスク回避策を講じたうえで、今後も続いてほしいものだ。
ポーツマス大学学生ユニオン主催のヌードカレンダー存続討論会ホームページ:『ヌードカレンダーは存続すべきか否か』
http://www.upsu.net/nakeddebate/