膨大な義援金、だがそれだけでは「足りない」
東日本大震災には、日本だけでなく、世界の人々が心を痛め、復興を願っている。そして、義援金もかつてない規模で寄せられている。4月27日の時点で、
日本赤十字社に寄せられた義援金は
1500億円を越える。
しかし、震災後1週間、それまで震災報道一色だったテレビ番組が、次第に
通常の放送に戻ってゆく。その様子をみて、「
怖い」と感じる人がいた。
PRAYER 3.11 祈りの花
名古屋でシルバーアクセサリーを制作するアトリエ「
シルバー・ライニング」を営む
白木治文氏。
白木氏は、テレビ報道の変化に、この恐ろしい大震災をやがて「
大半の人が忘れていくのではないか」、被災地の人たちを助けたいという「
人として自然な気持ち、
大切な意識が時間と共に薄れていってしまう」のではないか、と思ったという。
そして、「
お金だけでは足りない」、なにか形に残るもの、それが目についた時だけでも震災を思い起こし、長く心に留めておくことができる「
もの」を作ろうと思い立った。
そうして出来上がったのが、チャリティーアイテム「
PRAYER 3.11 祈りの花」。
「
シルバー・ライニング」のサイトで
1本1000円で販売、
制作費を除いた収益のすべてを寄付する。3月21日の制作開始以来、4月29日までに
162本を販売した。「
PRAYER 3.11 祈りの花」は地元中日新聞(4月5日版)でも紹介された。

シルバー・ライニング
「PRAYER 3.11 祈りの花」日本赤十字社
義援金受付状況