情報面からの支援をするボランティア
「情報ボランティア」は、「一時避難所支援」「物資仕分け」「被災地支援」のボランティアに加えて新たに位置づけられたもので、災害支援活動を情報面でサポートします。
神奈川県内の地域のボランティア団体が運営する「神奈川災害ボランティアネットワーク」が開催した「県内一時避難所ボランティア説明会」に約700人のボランティア希望者し、約300人が情報ボランティアに登録しました。
ボランティアスタッフが担う作業は、インターネットを活用した情報収集と発信、アナログ資料のデジタル化、データベース作成など多岐にわたります。
IT世代の強みを生かせるボランティア
情報ボランティアはITに慣れ親しんだ学生から定年後までの世代が参加できます。過去の震災後に発足したシニアスタッフによるボランティア団体のノウハウを活かしながら幅広い世代が防災意識を共有するために連携が持つ意義は大きいです。
連絡手段にはFacebookなどを使い、現場の状況をリアルタイムに吸い上げます。政府と連携する助け合いジャパンのボランティアステーションなどとも連携し、データベース入力等の協力をしています。
データベース面の支援は多岐に渡ります。被災地での活動として「思い出残し隊」は重機を使ったがれき撤去作業の前に、アルバムや賞状、トロフィー、寄せ書きなどの被災者にとって大切な思い出の品を捜す作業をし、持ち主が見つからない場合はデジタルアーカイブとして国民財産として保存する取り組みをしています。
復興への道のりは長く険しいものですが、的確な支援を継続するためには被災地との情報交換をする関係作り、継続的なボランティアの発掘とコミュニケーションが不可欠です。「情報ボランティア」はその一端を担う重要な役割として期待が寄せられています。

神奈川災害ボランティアネットワーク-
http://ksvn.jp/