復興時に必要となる血液
東日本大震災の発生を受けて、全国各地では献血による支援を考える人が多くいます。現在全国的に輸血用血液が充足している状態です。
阪神淡路大震災のときも、震災直後は血液在庫が十分な状況でしたが、数週間後に不足したといいます。日本赤十字センターでも血液製剤の期限の問題から医療機関への安定供給に支障をきたす恐れがあるとして、善意を無駄にしないためにも一時期に偏ることのないよう継続的な献血を呼び掛けています。
献血の基準
一度献血をすると、一定期間を置いてからでないと次の献血ができません。男性の場合ですと、17歳以上の人が400mlの全血献血をした場合、次の献血までは12週間空けねばなりません。しかし全血の保存期間はたったの21日です。
成分献血の場合も、保存期間は4日間ですが間隔は2週間空けねばならないとされています。
年間に限られた回数しか献血には協力することができません。被災から3~4週間後に血液が不足する状況が予測されています。被災地をはじめ医療機関への安定供給を実現するためにも、計画的な献血活動が必要です。
血液製剤に関する誤った情報に注意
震災直後から節電や義援金に関するチェーンメールの存在が指摘されていましたが、血液に関しても不足しているという情報が流れています。現在は安定した在庫が確保でき、全国の医療機関へ十分な対応が可能となっています。
誤った情報に振り回されず、継続的な献血に協力したいですね。お住まいの地区の血液在庫状況や献血ルームは各自治体の赤十字血液センターのホームページで確認できます。自分と同じ血液型が不足していたら、ご協力お願いします。
日本赤十字社 寄付・献血・ボランティア