600万人の命を考えるために
アメリカのバークス・モント・ニュースは、ペンシルバニア州ボイヤータウンの中学生によって2年間に集められたアルミ缶のタブが、現在、300万個を突破した、と報じている。
タブ集めのきっかけとなったのは、映画『600万のクリップ~ホロコーストを学ぶ~』。この映画は、ホロコーストの間に殺された600万人のユダヤ人を知るため、テネシー州の中学生たちが600万個のクリップを集めるという、2003年に公開されたドキュメント映画である。
ボイヤータウンの中学生たちはこの作品を観た後、クリップの代わりにアルミ缶のタブを600万個集め、600万人という命の認識を高めることに決めた。
地域を挙げた慈善活動
ボイヤータウン西中学校のグレッグ・ガルテレ校長によれば、タブ1,342個で1ポンドあり、タブのボックスが満たされると西中学校と東中学校の間で保管される。その後、それらは慈善団体に寄付され、純アルミニウムとなったタブは慈善事業の資金になるとのことだ。
ボイヤータウン地区では毎年、ロナルド・マクドナルド・ハウスチャリティーの寄付のためにタブを集めており、また、マクドナルドのギルバーツビル店では常にタブの回収を受け付けている。タブ回収は地域と学校の共同作業と言えるだろう。
ボイヤータウン中学校のウェブサイトロナルド・マクドナルド・ハウスチャリティー(英語)アメリカのバークス・モント・ニュース