
ミュージシャンのYOSHIKIが、うつ病、不安、自殺などのメンタルヘルス問題を抱える音楽クリエイターや業界関係者を支援するため、米グラミー賞を主催するRecording Academy®のパートナーである音楽チャリティ団体「MusiCares®」へ10万ドルの寄付をした。
これは、自身の運営する米国非営利公益法人501(c)(3)「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて行ったもの。
「ファンの存在がなければ今の自分はなかった」
新型コロナウイルスによるパンデミック発生後、世界中の音楽業界すべての分野で、ライブなどの仕事が中止となり、失業へと追い込まれる人々が続出している。
そして、うつ病の患者や自殺者が急増している。健康問題以外にもメンタルヘルスに関しては、YOSHIKI自身も幼少期に父親を自殺で亡くし、またメンバーの死も経験しているため、身近なものとして捉えている。
YOSHIKI FOUNDATION AMERICAからMusiCares®へは年間10万ドルが継続的に寄付され、それは音楽業界で支援を必要としている人々のために、以下のような形で活用される。
・音楽業界で働く人々が、個人心理療法、精神科治療、入院・外来サービス、グループセラピーを受ける際の支援
・年間を通じて開催されるワークショップやパネルディスカッションを通じて、メンタルヘルスに関する教育コンテンツを拡充
・自殺予防と教育に関するパネルディスカッションを毎年開催
(慶尾六郎)