
2018年3月11日、大友直人、コシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子が発起人となり、震災の年から続いている「全音楽界による音楽会」が開催された。
「義援金を丸ごと被災地に渡したい」
来場者から集めた義援金を、丸ごと被災地に渡したい、という発起人の思いから、このコンサートでは、チケットは原則無料、そのかわりにチケット1枚につき1万円の寄付を募るという方式をとっている。
会場となったサントリーホールの前には、公演のだいぶ前から多くの人が集まり、発起人をはじめ、アナウンサーの小島慶子さん、女優の藤真利子さん、放送作家の山田美保子さん、パティシエの鎧塚俊彦さんも駆けつけ、募金バケツを持って義援金を募った。
多くのアーティストが集結
このコンサートのもうひとつの特徴は、発起人みずからが、東日本大震災の復興支援に共感するアーティストに声を掛けていること。そのため、このコンサートには、クラシック、ポップス、演歌と、音楽のジャンルを超えて、発起人の思いに賛同する多くのアーティストが集まった。
義援金の金額は2,075万6,733円
この日集まった義援金の金額が、コンサートのフィナーレで、ボランティアから発表された。この日、被災地に渡される義援金の金額は2,075万6,733円。来場者が寄付した義援金から、最低限の運営経費を引いた金額だという。(慶尾六郎)