被災者の話に耳を傾けるボランティア
6月7日岩手県大槌町で、町内初めての傾聴ボランティア団体「ひまわり」の発足式が行われた。東日本大震災から3年が過ぎたが、いまだに心に傷をもって苦しんでいる被災者も多い。「ひまわり」は町内に48カ所ある仮設住宅を回って傾聴ボランティアを行う予定だ。
(画像は大槌町公式サイトより)
「傾聴ボランティア」は1970年代に米国で始まった。心に悩みや悲しみを抱えている人の話を静かに聞くのがその内容だ。心の内を語ることでストレスを軽減し、生きる希望を自ら見つけることができるとされている。
地域に笑顔を取り戻したい
「ひまわり」のメンバー14人は昨年2月からのべ32時間の養成講座を受講し、傾聴の技術を学んだ。笑顔で相手の目を見ながら適度にあいづちを打つ。話をさえぎったり、意見をのべたりしない。話が途切れた時にはだまって相手が話し始めるのを待つ。
相手の心をゆっくりとほぐすためには、これらのトレーニングを受けた専門のボランティアが必要なのだ。
発足式当日は、岩手県内の他の傾聴ボランティア団体が盛岡市、釜石市、山田町から訪れ活動報告を行った。「ひまわり」代表の小林正造さんは発足にあたり次のように語った。
「震災からまだ立ち上がれない人もいる。仮設住宅を回り被災者の気持ちに寄り添いながら活動したい。地域に笑顔を取り戻したい」 (大槌町公式サイトより)

大槌町 あなたの悩みをお聞かせください~町内に傾聴ボランティア団体誕生
http://www.town.otsuchi.iwate.jp/