今も続く南スーダンの悲劇
南スーダン共和国は、2011年7月に独立したばかりの世界で最も新しい国だ。20年以上もの内戦の後に独立した南スーダンは現在危機的状況にあり、国際社会の支援が必要だと公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは訴えている。
(画像はプレスリリースより)
独立後、南スーダンの人々に平穏な暮らしがおとずれたわけではなく、昨年12月の武力衝突以来、何万人もの人が命を落とし、何十万人もの人が住む場所を追われている。避難先のキャンプはすでに収容人数を大幅に超え、水や食料、医療品が不足している状態だという。
子ども達にも被害がおよんでいる。ユニセフによると武装勢力によって兵士にされた子どもは9,000人以上。戦乱のなかで家族とはぐれてしまった子どもや、武装勢力による略奪や殺害、暴行を目撃してしまった子ども達は心理的なケアを必要としている。
支援か、飢餓か、
多くの住民が日常生活に戻れないまま、種まきの季節が過ぎようとしている。このままでは秋に何も収穫することができない。また、キャンプでは食糧が足りないため多くの子ども達が食べられる草を求めて歩き回っている。
現在250万人の子どもが飢餓状態にあり、栄養失調により毎日幼い子どもが亡くなっている。国連は、このまま十分な人道支援がなされなければ、アフリカにおける1980年代以来最悪の飢餓状態に陥ると警告。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは南スーダンの子ども達を支援するための寄付を呼びかけている。インターネットや電話、ゆうちょ銀行への振り込みで受け付けており、詳しい資料請求にも応じている。

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのプレスリリース
http://www.savechildren.or.jp/