命を落とした女性の名前を書いたカードに署名
世界の医療団フランスが、すべての女性が適切な避妊と安全な中絶手術を受けられるためのキャンペーン「Names Not Numbers」を行っている。
(画像はプレスリリースより)
専用サイトに行くと、望まない妊娠により命を落とした女性のファーストネームが書いてあるカードをWEB上で1枚引くことができる。それに著名をし、さらにfacebookかTwitterでシェアすることもできる。
望まない妊娠で命を落とす女性は年間5万人。それらの女性を「数字」ではなく「名前」であらわすことで、多くの人々にメッセージを送りたいとしている。
世界の妊娠の40%が望まない妊娠という現実
現在世界では、妊娠を望まない女性の4人に1人が適切な避妊を行えない状況にある。発展途上国では98%の人工妊娠中絶が非衛生的な環境で行われており、毎年800万人がそれにより合併症を発症し、5万人が亡くなっている。
10代という、母体が未熟な状態での妊娠や、間隔が短すぎる妊娠はハイリスクであり、女性が「いつ、どのくらいの間隔をあけて、何人」子供を産むのか、自分で決める権利を持つことが重要だと世界の医療団は報告している。
(画像はプレスリリースより)
20年目のメッセージ
1994年、カイロ国際人口開発会議において「すべての女性が家族計画のためのサービスと中絶後の治療(中絶の合法・非合法に関係なく)にアクセスできるよう保証する」という内容を含む行動計画に、179カ国が著名した。
しかし、20年たった現在それが実現されたとは言い難い。世界の医療団は、今年9月に「カイロ+20」の一環として行われる国連での国際会議に向けて、より多くの著名を呼びかけ世界にメッセージを伝えたい、としている。

Names Not Numbers
http://names-not-numbers.org/jp_jp/世界の医療団のイベント・キャンペーン
http://www.mdm.or.jp/news/event/世界の医療団のプレスリリース(Digital PR Platform)
http://digitalpr.jp/r/7374