飲み物を買うだけで自動的に募金
外出中に飲み物が欲しくなった時に便利な自動販売機。最近は購入価格の一部が社会貢献団体などに寄付される「寄付金付き自動販売機」が増えている。
(画像はイメージです)
寄付を受ける団体にとっては、24時間365日、自分たちの代わりに街頭で募金活動をしてくれるような存在だ。しかも寄付金付き自販機の多くは、寄付先団体を紹介するラッピングを施されているため、多くの人たちに活動を認知してもらうきっかけにもなる。
購入者にとっても、飲み物を買うついでに簡単に募金ができるのはうれしい。近年、ボランティアなどへの関心が高まっているが、関心があるすべての人たちが何か行動を起こせるわけではない。何か社会に貢献したいと考える人たちにとって、寄付金付き自販機は手軽に参加できる社会貢献だ。
そしてもちろん設置者や飲料メーカーにとって、寄付金付き自販機の設置は社会貢献活動に積極的であることのアピールにつながる。
さまざまな団体向けの自販機たち
「NPO法人寄付型自動販売機普及協会」は、寄付を受け付ける社会貢献団体と、飲料メーカー、設置者を仲介する団体だ。同団体は、国際支援団体や、動物保護団体、環境保護団体など、さまざまな分野で活動しているNPOやNGOを対象に、募金ができる自販機の普及を進めている。
ほかにも、赤い羽根で知られる「社会福祉法人神奈川県共同募金会」や、児童養護施設で暮らす子供の自立支援を行っている「NPO法人タイガーマスク基金」のように、飲料メーカーと協力して独自に寄付金付き自販機の設置を進めている団体もある。
現在、主な飲料メーカーのほとんどが寄付金付き自販機の設置を行っている。今後もさらに設置数が増え、私たちがいつでも気軽に寄付をできる社会になることが期待される。

特定非営利活動法人寄付型自動販売機普及協会
http://kjf.or.jp/index.php赤い羽根かながわ 自動販売機の設置推進
http://www.akaihane-kanagawa.or.jp/タイガーマスク基金 募金付き自動販売機導入のご案内
http://www.tigermask-fund.jp/