オーナー制度で生産者を支援
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた、三陸地方の牡蠣養殖を復活させるための「牡蠣オーナー」プロジェクトが、今年のオーナー募集を3月11日から開始した。受け付けは9月30日までで、今年の12月から希望日に合わせて出荷される。
(画像はアイリンク公式サイトより)
三陸地方は牡蠣養殖の盛んな地域だったが、3年前に発生した震災により、養殖場や作業場などのほとんどが津波の被害を受け、丸2年もの間、まったく出荷できない状態が続いた。仙台市の株式会社アイリンクは、震災直後から「牡蠣オーナー」を募集し、集まった資金で三陸産牡蠣の復活を目指していた。
牡蠣があっても販売できない
2014年秋からのシーズンは、震災前の80%にあたる生産量が見込まれるまでに立ち直った牡蠣養殖だが、今後は販売先の開拓が新たな問題として立ちふさがっている。
牡蠣が出荷できなかった2年間に、それまで三陸産が占めていた市場を外国産などに奪われてしまったのだ。そのため三陸産牡蠣は新しく一から販路を開拓しなくてはならない。また、風評被害も残っているなか、販売量の増加が牡蠣復興の大きなカギになっているのだ。
(画像はイメージです)
牡蠣オーナー制度では、産地を選ぶことができる。産地ごとに適した出荷時期やサイズが異なるので、好みに合わせて選ぶもよし、または縁のある土地の牡蠣を選ぶのもいい。申し込みはアイリンクのホームページで受け付けている。

東日本大震災からの牡蠣復興支援プロジェクト
http://sanriku-oysters.com/