奈良市主催の寄付イベント
欧米に比べて寄付文化が育っていないと言われる日本だが、奈良市で寄付文化を根付かせようというイベントが催される。その名も「寄附WON(ワン)グランプリ」。奈良市主催で2月9日(日)に開催される。
寄附WONグランプリは、当日参加した市民に模擬紙幣を配り、市内のNPO法人6団体のなかから気に入った団体に寄付をしてもらい、どの団体が1番寄付を集められるのかを競うもの。模擬紙幣は会場内の「チャリティー市場」で買い物したり「チャリティーランチ」で食事をしたりしてももらうことができる。市民にとっては手軽な寄付体験ができ、NPO法人にとっては自らの活動を知ってもらうアピール力をみがく機会となる。
(画像は奈良市公式サイトより)
模擬寄付対象のNPO法人は、奈良市NPO法人条例指定制度で指定を受けた団体ばかり。この制度の目的の1つは寄付文化を広めることにあり、市民は指定を受けたNPO法人に寄付をすると、地方税の税額控除が受けられる。そのため指定NPO法人は、より寄付を募りやすくなるという仕組みだ。
分科会や講演など盛りだくさんの内容
当日は他にも分科会や講演、トークセッションなどさまざまな催しが用意されている。市民向けの分科会では、寄付した方も得をするための税制上の知識が説明されたり、団体向けの分科会ではより効果的な活動発表について学んだりする。
トークセッションでは、奈良市長がゲストの渋澤健氏と奈良市の寄付文化について熱いトークを繰りひろげ、その様子は会場の「奈良市はぐくみセンター」のみならず、近鉄大和西大寺駅前にある「ならファミリー」の大型モニターでも特別講演とともに中継される。

奈良市「寄附WONグランプリ」紹介ページ
http://www.city.nara.lg.jp/