電気がなくても明るい夜を
スウェーデン発祥の世界的家具チェーンIKEAが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通して世界の難民キャンプにソーラーランタンや太陽光発電による街灯を設置するキャンペーンを開始している。IKEAでLED電球が1つ購入されるごとに、1ユーロがUNHCRに寄付される仕組みだ。
(画像はUHNCR公式サイトより)
「難民キャンプに明かりを届けよう」キャンペーンは、2月3日(月)~3月29日(土)まで行われる。現在世界には約1,050万人もの人々が難民キャンプで生活しており、多くのキャンプでは電気が通っていないため、日が沈むと暗い闇に覆われる。UNHCRでは太陽光発電による照明器具の設置を進めており、IKEAのキャンペーンによる寄付金は、その費用にあてられる。
小さな明かりによる大きな変化
夜の難民キャンプに明かりがもたらす効果はさまざまだ。街灯がキャンプを照らせば治安は改善され、夜に集まって様々な社会活動を行うことが可能になる。ソーラーランタンがあれば、日が沈んだ後でも子供たちは勉強することができ、大人は収入を得るための仕事を続けることができる。
(画像はIKEA公式サイトより)
IKEAは、世界の子供たちは皆安全な「家」で暮らす権利を持っているとの考えを持ち、難民の生活向上に取り組むUNHCRとパートナーシップを組んで支援をしてきた。今回のキャンペーンもその一環で、キャンペーンによって多くの子供たちの生活や未来が、明るいものになることが期待される。

国連難民高等弁務官事務所のプレスリリース
http://www.unhcr.or.jp/IKEA
http://www.ikea.com/jp/ja/