
日本の国際NGO「特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンは、3月28日にミャンマー中部で起きたマグニチュード7.7の大地震での被害を受け、運営する災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」から、プロジェクトリーダー稲葉医師、看護師3名らを含む計7名の緊急支援チームが出発した。
医療支援や物資支援などを視野に、あらゆる可能性を模索
3月28日に発生したミャンマー中部を震源地とするマグニチュード7.7の大地震による死者は1,700人にのぼり、負傷者3,400人、行方不明者は300人を超える、未曾有の災害となっている(3月30日現在)。
この事態を受け、ピースウィンズは日本から医師・看護師・調整員を含めた緊急支援チームの派遣を決定。3月31日夜の便で、隣国タイに向けて出発した。
ミャンマーは、2021年2月以降、情勢不安が著しく悪化しており、国内で多くの人びとが避難を強いられている。UNHCRによると、国内で推定300万人以上が国内避難民となり、なかでも今回の被災地の中西部には、およそ160万人以上の国内避難民が生活していた。
そうした状況下で起きた今回の大規模震災は、マンダレーの住民を含め、特に脆弱な立場にある人びとの生活をさらに圧迫し、人道危機はより深刻な状況になることが予想されている。
ピースウィンズは、発災直後から調査を開始し、並行して医師、看護師、調整員を含めた緊急支援チームを編成。ミャンマーは現在、情勢不安の影響で現地入りするにはさまざまな調整が必要なため、日本やミャンマーの関係各所と連絡を取りながら、医療支援や物資支援などを視野に、あらゆる可能性を模索している。
一秒でも早く、一人でも多く命を救うために、第一陣はまず隣国タイに入り待機。準備が整い、現地入りの許可がおり次第、被災地に向かう予定。
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