不正流用が発覚し、援助はストップしていた
エイズ、結核、マラリアの対策援助を目的とし2002年に創設された「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)」は、長らく中断していたマリへの援助を再開したと「Jeune Afrique」他複数のメディアが報じている。
マリでは2010年12月に同基金からの援助資金の不正流用が発覚。このとこにより同基金は2件のマラリア対策プロジェクトと結核対策のための3回目の資金提供を打ち切らざるを得なかった。
紛争によるエイズのパンデミックを防ぐために
資金援助の中断から2年、2月9日、世界基金はマリ政府に対する資金援助を再開させ、5800万ユーロを提供した。
この5800万ユーロは今後3年間で、65万人分の検診と11万人分のエイズ治療のために使われるという。現在マリの紛争は激化の一途をたどっており、戦争が感染拡大の強力なファクターになることを熟知している同基金からの提案である。
国連の機関であり国際的なHIV感染対策に従事する「国際連合エイズ合同計画」のエグゼクティブ・ディレクター、ミシェル・シディペ氏は援助資金の使途には高い透明性を求めると述べている。

Jeune Afrique
http://economie.jeuneafrique.com/世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)
http://www.theglobalfund.org/en/国際連合エイズ合同計画(UNAIDS)
http://www.unaids.org/en/