貧困による死亡率は女の子の方が断然高い
「Plan(プラン)」は世界69か国で子供たちとともに地域開発に取り組む国際NGOである。そのなかで「プラン・フランス」は世界の経済危機が引き起こした各地域の貧困が子供たちに与える影響をイギリスのアフリカ研究シンクタンク「Overseas Developement Institute(海外開発研究部)」と共に調査し、公式HP上に考察を掲載している。
調査から見えてきたのは、男女間で影響の度合いに差が生じているということだ。はっきり言えるのは女の子のほうが男の子よりより貧困による悪影響を被っているということである。
GDP(国内総生産)が1パーセント下落すると、男の子の死亡率が1.5パーセント上昇するのに対し女の子の死亡率はなんと7.4パーセントも上昇するという。
女の子から学ぶ機会を奪わないで
貧困による栄養不足や栄養失調の被害も女の子の方が男の子よりも深刻であるという。また、調査では学業を全うできる男の子の割合が22パーセント減少したのに対し、女の子は29パーセントも減少したという。女の子は多くの場合家事を手伝わなくてはならず、仕事をしなくてはならない場合もある。時として家計のために売春までしなくてはいけないケースすらあるという。
レポートは女の子と女性を見捨てるかの如き世界に対し声をあげている。私たちが今すべきことは彼女たちのために教育を受けられ、仕事に就くことができる環境を創造することなのだという。

プラン・フランス
http://www.planfrance.org/Overseas Developement Institute(海外開発研究部)
http://www.odi.org.uk/