ダイエットブームの影で…
食事は大抵の健康な人にとっては日々の楽しみのひとつであるが、拒食・過食などを引き起こす精神疾患「摂食障害」に悩む患者は近年急激に増えており、人目が気になって自宅に引きこもるなど社会生活や就職が難しい人も少なくない。
医療関係者でつくる民間団体「SEEDきょうと」は、摂食障害の患者の居場所を作り孤立を防ぐために、患者が集まって雑貨の製作などを行う会を月1回のペースでおこなってきたが、その支援の場が4月に京都市内に常設される予定だ。
社会とつながる場を
精神科医や精神保健福祉士ら22人で結成した「SEEDきょうと」は、雑貨の手作り・販売による社会とのつながりを支援するだけでなく、ボランティアの医療スタッフが専門的助言を行うミーティングも合わせておこなう。
摂食障害患者が増加している一方、社会的な対策がまだ不十分な今、日々不安を感じながら病気と向き合う患者とその家族が安心でき、社会へ出る第一歩となる場になってほしい。
「SEEDきょうと」は、患者の作業の見守りや指導を手伝うボランティアスタッフ、賛助会員を募集している。

SEEDきょうと
http://plaza.umin.ac.jp/~kedsc/