国連でもマリの支援策が採択
世界94か国で活動を展開する国際的人道支援団体「オックスファム・インターナショナル」は、各地で貧困と不正の根絶のためさまざまな支援プログラムを実施している。
オックスファム・インターナショナルを構成する17の民間団体のうちの一つ、オックスファム・フランスは、四半世紀にわたりマリでの支援を続けてきた。クーデターを皮切りに紛争が激化する北部マリでは、現在人道支援活動にも重大な支障が出ているという。国連安全保障理事会では昨年末に「アフリカ主導マリ国際支援ミッション」が採択されている。
避難してきた人々の生活基盤作りを支援
オックスファム・フランスは、北部マリから避難してきた人々の生活を守るために、急場しのぎではない持続可能な支援策を展開している。公式HPによると支援プログラムの大きな柱は三つ。
マリの難民キャンプは常時食料が不足している。そこでまずオックスファム・フランスは、必要な食料と生活手段を得るための現金とクーポン券を配布した。さらに避難してきた人々の農耕を可能にするため農業機具と食物の種を配布した。
そして給水ポイントの修復に着手し飲料水へのアクセスを改善、また衛生キットを配布するなどしてコレラ蔓延の予防に努めている。
ここ1年ほどで38万人もの人が北部マリから逃れ避難生活を送っているという。

オックスファム・フランス
http://www.oxfamfrance.org/