偏食家で飼育しづらいコアラ
愛知県名古屋市の東山動物園は、昭和58年に日本で初めてコアラの展示を開始した動物園。来園以来、コアラは動物人気投票で毎年第一位の人気だが、唯一のえさであるユーカリの確保が困難で、沖縄や鹿児島など全国5カ所に分散して栽培しており、年間約5600万円のコストがかかるという。
そこでユーカリの栽培費用の支援を募る試みを、クラウドファンディングサイト「READY FOR?」で始めた。目標支援総額は100万円だったが、あっという間に300万円を超え、東山動物園はその反響に驚き感謝している。
年々減少し続けるコアラを救え!
かつてはオーストラリア大陸に1千万頭以上生息していた野生のコアラも減少しており、日本の動物園でコアラを守ることは、将来野生に返すことが必要となった時の保険動物にもなり、絶滅を防ぐことになる。
2000円支援すると、お礼のメールとコアラが鳴いている様子の動画が届く。3000円ならそれに加えて同園の「春まつり」招待券2枚が、1万円支援するとさらに「コアラのウンチペーパーしおり」が、3万円支援するとさらに支援者名をコアラ舎前の看板に1年間掲載する特典が付く。
「コアラのウンチペーパーしおり」は、コアラが木の上で長時間寝ても木から落ちることがないことから、運(ウン)が落ちないとも言われ、受験生限定に1年で500枚しか配布していないレア物。ほんのりユーカリの香りがする。

READY FOR?「東山動植物園コアラ応援プロジェクト」
https://readyfor.jp/projects/higashiyama