フランス介入で難民3万人
アルジェリアで日本人を含む民間人が巻き込まれた人質拘束事件。その引き金となったのは、隣国マリで起きている、イスラム過激派と政府軍による戦闘だともいわれている。
マリでは、昨年から約1年にわたり、北部でイスラム過激派と政府軍による戦闘が繰り広げられており、多くの避難民が出ている。先週、フランス軍が介入したことによって、争いはさらに激化。国連機関は、ここ数日で新たに3万人以上が、避難民となり、国内南部や隣国のニジェール、ブルキナファソに逃げていると推定している。そのうちの多くは、女性や子どもだと見られている。
マリでは昨年からあわせて、すでに40万人が難民となっており、マリ国内で食料支援を行っている国際NGOの多くは、長引く混乱に焦りを隠し切れない。
受難の時代
Charity News Xperedonによると、ジーン・ザルボ(Jean Zerbo)大司教も、避難民たちに宿を貸し、生活必需品や食料の支援をするよう呼びかけたという。さらに世界中のミッション系の慈善団体にも、助けを呼びかけている。
もともとマリは、昨年からサヘル地域一帯で起きた飢餓に悩まされてきたところ。さらに戦闘状態に陥ったことで、食料不足は深刻さをきわめている。
プラン・インターナショナル、ケアといった国際NGOやユニセフなどの国連機関も支援をよびかけている。 しかし、治安は悪く、支援活動をする団体の安全確保も難しい問題だ。
1月のマリは涼しく、夜間は冬用の衣類が必要なほど冷え込む季節。避難民の健康状態も心配される。

Charity News Xperedon
http://www.xperedon.com/news_2013