悪化の一途をたどるマリ北部情勢
長引くマリ北部の紛争により人々の生活はますます追い詰められている。国際人道支援組織「赤十字国際委員会」は公式HPで悪化の一途をたどるマリ北部情勢を報告。現在どのような支援が求められているかを掲載している。
赤十字国際委員会は1863年にスイスのジュネーヴにて活動を開始。戦争の際中立的な人道支援を行うことを目的に結成された国際機関である。
イスラム原理主義武装集団とマリ国軍間での紛争は、マリ北部コンナ近郊の人々の生活を破壊した。戦闘の状況は2012年4月以来最悪であるといい、多くの家族は既に赤十字国際委員会の後押しを受けコンナより南のモプティ、セヴァレへ移り住んでいるという。
人々の生活はさらに苦しく
赤十字国際委員会はマリ赤十字とも連携し支援を行っている。マリ赤十字は移住してきた人々にとって今最も必要な物資は何であるかを見極めるための調査を実施しているという。
モプティ方面へ人々が殺到したことは、移住者にとっても、もとから居住している人々にとっても悪影響を及ぼし、生活の質は更に低下していくだろうと予想されている。
赤十字国際委員会は食料支援プログラム、医療アクセス改善のための取り組み、飲料水の確保等紛争の犠牲者の救援策を強化していくという。
国際人道法に基づき、全ての紛争地において市民、負傷者、捕虜等戦闘を行っていない人々の安全の確保に努めていくという。

赤十字国際委員会
http://www.icrc.org/fre/index.jsp