アフリカ最大規模の大会
今月19日、アフリカ大陸最大のサッカートーナメント、オレンジ・アフリカ・ネーションズ・カップが開幕。欧州リーグで活躍している一流選手もアフリカに集結し、アフリカ大陸は、サッカー熱に沸いている。
この大会期間中、マラリア撲滅のために活動する団体United Against Malaria(UAM)は、マラリア予防啓発キャンペーンを大々的に行う。
UAMの活動には、サッカー選手やそのほか多数の著名人、政治家が協力しており、世界じゅうからマラリアの罹患者を減らすことをめざしている。
アフリカを疲弊させる病
現在、アフリカ大陸のマラリアの発症例は、毎年約1億7400件にのぼり、そのうち60万人が亡くなっている。その多くが子どもだ。
予防も治療も可能な病気であるにもかかわらず、アフリカではマラリアのために60秒ごとに子どもが一人死んでいる。そして、マラリア対策のためにアフリカ大陸で費やされるコストは、少なくとも120億米ドルにのぼるという。 これは大きな経済損失だ。
UAMの活動に参加するサッカー選手や著名人のなかにも、子どものころにマラリアにかかり、生命のふちをさまよった者もおり、自分たちの身近な問題としてとらえている。
UAMはアフリカサッカー協会と連携して、大会期間中、テレビやラジオで、サッカー選手の声を通して、マラリア予防を訴えるほか、スタジアムというロケーションを利用して、予防啓発キャンペーンを展開していく予定だ。
サッカーは、アフリカ大陸でも子どもから大人まで大人気のスポーツ。熱気にのって、このキャンペーンがアフリカじゅうに広がっていくことを期待したい。大会は2月10日まで行われる。

United Against Malaria
http://unitedagainstmalaria.org/category/news/