インドで頻発する子供の誘拐
海外紙「リベラシオン」電子版では、インドで横行する子供の人身売買に立ち向かうべく活動しているNGO「バチバン・バッチャオ・アンドーラン」にフォーカスしている。
バチバン・バッチャオ・アンドーラン(ヒンディー語で子供時代を救済するための活動の意)はインドのニューデリーを拠点に児童労働による搾取から子供達を守るために活動している団体だ。
団体の代表者であり子供の権利のスペシャリストであるKailashさんは近年増加の一途をたどる子供の行方不明事件に言及している。
2012年1月からニューデリー内で行方不明になった子供は3000名で、その3分の1は未だに見つかっていないという。
奴隷、売春、臓器売買
インドでは現在暴力団組織による子供の誘拐が横行しており、誘拐された子供は農場や工場に奴隷として売られるのだという。また売春、国外への臓器売買のための誘拐も後を絶たないという。
特に臓器売買は高額で取引されており、そこで生じたブラックマネーの一部は警察当局への賄賂として使われているといい、バチバン・バッチャオ・アンドーランは国家全体のモラルの欠如を指摘している。
子供の人身売買の根絶のためにはまず警察官の意識改革と育成が必須で、失踪した子供の捜索にあたる特別な部署の創設も必要だという。まずそれらの分野に予算を割き、国家を挙げて問題の解決に挑まなくてはならない状況だという。

リベラシオン
http://www.liberation.fr/バチバン・バッチャオ・アンドーラン
http://www.bba.org.in/