11歳から始まったタリバンとの闘い
昨年10月にパキスタンでタリバンの銃撃を受けて、重傷を負った15歳のマララ・ユサフザイさんが、治療のために入院していたイギリス・バーミンハムの病院から退院した。
マララさんは、11歳のとき、タリバンにおびえながら暮らしている自分たちのコミュニティの現状をBBC(英国放送協会)に投稿したことをきっかけに、タリバンによって女性の権利が迫害されている現状を訴えてきた。最近では、その活動が認められ、国際的な団体からも表彰を受けるなど、注目されるようになっていた。
それにつれて、しだいにタリバンからは命をねらわれるようになった。昨年10月9日、学校から帰宅中に銃撃を受け、頭部と首に重症を負った。タリバンは後日犯行を認める声明を発表した。
活動の勢いはおとろえず
しかし、この銃撃事件は、世界じゅうで女性の権利を訴える団体の士気を高めている。事件後、世界各国のNGOは、マララさんの名前をあげて、女子にも男子と同等の教育を、女性が自身の力を生かせる社会をと訴えており、ユネスコとパキスタン政府は、女子の教育の機会拡大をめざすマララ基金の設立に向けて動き出した。
マララさんは、今後もイギリスでリハビリを続けるという。治療費は寄付によってまかなわれる。マララさんの治療費集めを目的として開設されたマララ・ユサフザイ家族基金には、50万ドルの寄付が集まっている。

Charity News Xperedon
http://www.xperedon.com/news_1984マララ・ユサフザイ家族基金
http://www.indiegogo.com/FriendsofMalala