産科病院が再オープン
国際医療支援を行っている非営利組織「国境なき医師団」は、昨年の春に起きた爆破事件以来業務を中断していたアフガニスタン、ホースト州の産科病院が再オープンしたと公式HPで報告している。
長引く紛争でアフガニスタンの妊産婦と子供の死亡率は世界で最も高いと言われている。専門的な医療機関やスタッフが不足していたため、国境なき医師団は昨年3月、ホーストに初の産科病院を創設した。
医療機関への攻撃は禁じられているのに......
しかしオープンからひと月ほど経った4月17日、病院の敷地内で反政府武装勢力によるものと思われる爆発事件が発生。アフガニスタンでは医療機関への武器持ち込みが厳しく禁じられているにもかかわらず、襲撃により子供を含む7人が負傷。施設の安全が確保されぬまま病院は閉鎖状態となっていた。
しかし安全確保に加え地元の後押しもあって、なんとかホーストの産科病院は再オープンにこぎ着けた。病院では、医療費を払えない妊婦や、妊娠、出産時の合併症に苦しむ人々を無料で診察するという。
アフガニスタンにおける国境なき医師団の活動は、100パーセント個人からの寄付のみで運営されており、政府や企業からの献金は一切受け付けていないという。

国境なき医師団
http://www.msf.fr/