すべては北極海保全のため
環境保護団体、グリーンピースがイギリスのスーパーマーケットチェーン、ウェイトローズに大手石油メジャー、シェルとのパートナーシップを解消するよう求めていた件で、グリーンピースは先週、勝利宣言をあげた。
これは、シェルグループが経営するガソリンスタンド13店舗の隣にウェイトローズが新店舗を出店する予定をしていたことについて、北極海での掘削作業を続けているシェルとの提携は好ましくないとして、出店計画を白紙に戻すように求めていたもの。
グリーンピースは今月に入ってウェブサイトで、ウェイトローズに出店中止を求めるメールを送ろうと、呼びかけ、4万人の賛同者たちが、ウェイトローズにメールを送ったり、ソーシャルメディアを通した抗議もしたりしていた。
イメージダウンは防ぎたい
ウェイトローズは、もともと二酸化炭素の削減、食の安全等で業界のイニシアチブをとってきた環境優良企業。それが一転し、「北極海の環境破壊の片棒をかつぐのか」と抗議が大量に寄せられるようになったのだから、さぞかし経営陣は困惑したことだろう。ウェイトローズは、シェルとの提携を凍結し、北極海の環境保全を望むと発表した。
グリーンピースは、ウェイトローズの決断を絶賛。今後の活動にもはずみをつけたい考えだ。グリーンピースは今年7月から、シェルに掘削作業中止を求める署名を集めており、すでに約230万件以上の反対署名を集めているが、300万件をめざしてキャンペーンを続けていく予定だ。

グリーンピース
http://www.greenpeace.org.uk/blog/climate/