クリスマス前の惨事
火曜日にフィリピンのミンダナオ島に上陸した台風ボーファは、これまでにわかっているだけで死者300人を超える被害をもたらしている。
Xperedon charity newsによると、これを受けて、フィリピン赤十字は、避難生活を送っている人々にマットやブランケット、蚊帳、衛生用品などの配布を始めた。また、救援ボートと救援車両を出し、被害者の救出にもあたっている。
昨年を上回る被害
同地方では、昨年12月にも、台風ワシが上陸し、1200人の死者を出した。今回のボーファはそれよりも大きな被害をもたらすのではないかと推測されている。
赤十字によると、去年、台風ワシは、24時間で180ミリの降雨を観測しているが、今回のボーファは、500ミリに達すると予想されており、すでに数百キロ圏にわたって被害をもたらしているという。
毎年世界で発生する台風のうちおよそ40%が、アジア太平洋地域に被害をもたらしている。2011年にこの地域がこうむった被害総額は、実に2760億ドルにも達する。
もっともフィリピンのような途上国については、もともとのインフラが脆弱であることも、被害が拡大する要因となっている。
赤十字は今後、政府機関と協力し、復旧のための財政支援なども行っていく予定だが、災害に強い基盤を構築していくためにも、多くの寄付が必要だとよびかけている。

Xperedon charity news
http://www.xperedon.com/news_1941