若者だけで8万人!
イギリスのウィリアム王子は、先日ロンドンで開かれた若いホームレスたち救済のチャリティイベントに出席した。このイベントは、王立アルバートホールで開かれ、イギリスの一流のテニスプレーヤーたちが集まって、チャリティトーナメントを行い、資金を集めた。
主催したのはCentrepoint。同団体は若いホームレスたちに、個々の問題にそった助言や支援を行うと同時に宿泊設備を開放している。
Centrepointのサイトによると、イギリスでは毎年、なんと約8万人の若者が、ホームレス生活を経験しているという。若者がホームレスになる背景には、家庭崩壊などの問題がある。ドラッグユーザーや、精神的な疾患を負った者もいる。Centrepointはこうした若者たちを対象に年間約1000人の自立支援を行っている。
情の深さは母親ゆずり
ウィリアム王子は、母のダイアナ妃に連れられ子どものころからCentrepoint の活動を間近で見てきた。2005年からは後援者として団体を支援しているほか、宿泊施設にボランティアと一緒に寝泊まりし、路上を回ったりホームレスとのディスカッションに参加したりしてきた。
王子はイベントの席上で、スタッフと一緒に夜間にロンドンの路上を歩いて回った体験について「ただの一晩のことで、自分は安全なところにいたし、帰る家もあると自覚していましたが、寒さが厳しいものでした。いつ終わるかわからないホームレス生活を送り、危険にさらされている若者はどれだけ辛いことか」。と語り、ホームレス生活に陥る若者がいなくなるように尽力していく決意を表明した。
来年には父親となるウィリアム王子。ぜひその威厳を見せてほしい。

Centrepoint
http://www.centrepoint.org.uk/