シェルとは手を切れ!
環境保護団体グリーンピースが、イギリスの高級スーパーマーケットチェーンのウェイトローズを相手に抗議活動を展開している。
これまでウェイトローズは、CO2削減計画、電気自動車の充電ポイントの設置、再生可能エネルギーの普及、リサイクル計画などの環境ポリシーについて、経済界でイニシアチブをとってきた環境優良企業。
グリーンピースもこれまでのウェイトローズの企業姿勢を高く評価してきた。
しかし、評価は一転した。問題となっているのは、シェルグループが経営する13のガソリンスタンドの隣にウェイトローズが支店を開く計画をしていることだ。
広がる抗議活動の輪
大手石油メジャーのシェルグループは、北極海で新しい油田の掘削を行っている。シェル側は、この作業は環境に配慮して行っているものだと説明するが、グリーンピースは掘削作業から海に流れ出る石油を除去するのは不可能だと主張。また、希少な野生動物のすみかを奪うことにもつながると訴えている。
グリーンピースは7月からオンライン上で、シェルの北極海での掘削作業反対の署名を募っており、これまでに240万人の署名が集まっている。
そして今回は、ウェイトローズに対しても「北極海の環境破壊の片棒をかつぐのか」と手厳しい批判。特設サイトを開設し、「シェルとのパートナーシップを解消するよう、ウェイトローズにメールを送ろう」と訴えている。これを受けて、これまですでに2万5000人以上の支持者が、ウェイトローズにメールを送ったという。
グリーンピースは、世界各国に支部を持つ国際的な環境保護団体。しかし、その抗議活動がいささか過激ということでも知られている。環境優良企業は怖い相手を敵に回してしまったことになる。

グリーンピース
http://www.greenpeace.org.uk/#form