絶え間なく続くアフリカの混乱
政府軍と反政府武装勢力M23の対立が続くコンゴ民主共和国で、食糧危機が深刻になっている。M23は、周辺国からの調停に応じるかたちで、先日北キブ州の州都ゴマから撤退したものの、隣国ルワンダからの支援によって、強力な武器を保持している。罪のない市民の殺害、略奪をおこなっているとも伝えられ、これを恐れた市民たち、数千世帯が家を捨て、わずかな食糧を持って逃げているのだ。
WFP(世界食糧計画)はこうした避難民たちに食料配布支援を続けているが、混乱の長期化を懸念している。
WFPはすでに北キブ州で50万人の人々の食糧供給を行ってきたが、先週新たにゴマ周辺に逃げてきた8万1000人に食糧支援を行った。また軍の銃撃による負傷者が入院している病院にも食糧を配布している。銃撃の犠牲者のなかには、子どももいるという。
本当に支援を必要としている人たち
「北キブ州の暴力の連鎖は、人々から食料を奪いました。コンゴの人々は生きのびるための緊急支援を本当に必要としています」とWFP カントリーディレクターのマーチンオフェルセンさんはいう。
WFPはゴマだけで少なくとも14万人の市民が、緊急食糧支援を必要としていると推定しているが、世界的不況を受け、寄付が落ち込んでいるなかで、どう資金を捻出していくかは、頭の痛い問題だ。
WFPへの寄付は、下記のサイトからオンラインで行うことができる。

WFP(世界食糧計画)
http://www.wfp.org/stories/hunger-crisis-looms-families-flee-fighting-eastern-congo