セレブの「慈善」は「偽善」か?
ユニセフの親善大使の一人オーランド・ブルームが、先週、南アフリカ共和国の子どもたちを訪ねた。
ユニセフには、ほかにも名だたる著名人が親善大使として活躍している。最近では、ベッカムが子どもの飢餓撲滅のための寄付を呼びかけるなど、勢力的に活動している。セレブたちの慈善活動には、好感度アップをねらったものだという批判もあるが、広報に大きな効果をあげていることは事実だ。
ブルームは2009年10月にユニセフの親善大使となった。その前の2008年、2007年にもユニセフが支援しているネパールの学校を訪問している。
暴力、HIV…何を見た?
今回、ブルームが訪問したのは、孤児、虐待やネグレクトを経験した子ども、学校に通っていない子たちを支援しているユニセフの施設。なかには、HIVに感染している子もいた。
また、ケープタウン近くのラジオ局も訪問。ここではユニセフのパートナー団体、チルドレンズ・ラジオ財団と基礎教育省の共同プログラムとして、若者たちがラジオのリポーターをつとめている。校内暴力、10代の妊娠など、子ども、若者たちの周りで起きている問題について、若者たちが自分たちで調査を行い、原稿を書き、リポートしている。
多忙なスケジュールをぬっての南アフリカ訪問。スターの目にはどのように映っただろうか? 今回感じたことを、近い将来、親善大使としての活動で示してくれることを期待したい。

ユニセフ
http://www.unicef.org/infobycountry/southafrica_66560.html