ハリポタシリーズの人気作品がチャリティ電子書籍に
映画化もされ世界的な人気を誇った「ハリー・ポッター」シリーズの著者、J・K・ローリングが、自身の行う慈善事業「Lumos」の公式ホームページにて、ローリングの著作「吟遊詩人ビードルの物語」を電子書籍で発売することを発表した。売り上げは「Lumos」の活動資金に充てられる。
「吟遊詩人ビードルの物語」は、ハリー・ポッターの作中にも書物として登場するが、2007年に原書が第7巻で完結となった後、2008年に実際に書籍として発表された。
身寄りのない子どもたちに愛情のある生活を
「Lumos」では現在、世界にいる800万人もの身寄りのない子どもたちを大規模施設の大部屋から、家族やコミュニティーベースで生活することを支援している。
多くの孤児は、大規模な施設での生活を余儀なくされており、親の愛情を知ることなく育つ。愛情不足により脳の発達が阻害され、善悪の判断がつきにくくなるケースも多く、貧困と差別という壁が彼らと社会とを遠ざけているという現状を訴え、活動を続けている。
ローリングは2005年に欧州議会議員ヴァロネス・エマ・ニコルソンと共に「Children High Level Group」を設立。子どもにとって牢獄のような施設への収容や虐待などを止め、安全で愛情にあふれた環境に移すことを目標としてきた。同活動は2010年に「Lumos」に生まれ変わり、ローリングは創設者兼議長を務めている。

Lumos (英語)
http://www.wearelumos.org/