今年で28回目の食料支援
11月27日付けの海外サイト「rfi」他は、冬期にボランティアで温かい食事を配布するボランティア活動「心のレストラン」(les Restos du Cœur)が今週初めにオープンしたことを報じている。
今年で28回目の開催となる食料配布ボランティア「心のレストラン」は、1985年にフランスの有名な喜劇役者コリュシュの呼びかけによって始められた。失業者や路上生活者といったいわゆる社会的に弱い立場にある人びとに温かい食事がふるまわれる。
近年は存続の危機に
しかし近年、心のレストランを含めたボランティア団体は資金面で大変厳しい状況に追い込まれている。運営資金は一般市民からの寄付とヨーロッパ全体の食料支援機構「欧州困窮者食料援助」(PEAD)からの支援でまかなわれている。ところがこの支援団体自体が存続の危機に直面しており、心のレストランのように無料で食料を配布している団体は危機感を募らせている。
なんとか資金を集めようとスーパーマーケットには募金箱が設置されている。またチョコレートタブレットや野菜、肉の缶詰などの寄付も歓迎されるとのことだ。また、心のレストランは、食事の援助のみならず社会復帰支援も行っているという。
心のレストランの利用者は年々増加傾向にあり、これはとりもなおさずフランス社会の貧困化を如実に顕しているといえる。

rfi
http://www.rfi.fr/心のレストラン
http://www.restosducoeur.org/