シリア内戦で少年たちが戦場に
11月29日付けの海外サイト「LE FIGARO.fr」はシリアで続く内戦で少年兵が動員されていることに人権擁護NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)が激しく抗議していることを報じている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチはニューヨークに本部を置く人権擁護活動を行う国際NGOだ。
image by FreedomHouse重大な心的外傷を負うおそれが
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリアで続く政府軍と反体制派組織の内線において、反体制派側が少年兵を戦闘に動員していることに抗議する公式文書を発表している。
それによると、反体制派側は14歳の少年が武器を運搬していたり部隊の見張りについたりしている他、16歳の少年が実際に武装して戦闘に加わっているということである。
少年兵の中から死者も出ており、けが人は多数、生涯にわたるようなハンディキャップを負った少年もいるという。
ヒューマン・ライツ・ウォッチに所属する子供の権利のエキスパートPriyanka Motaparthy氏は、たとえ子供自身が自ら戦闘に加わることを志願したとしても、指令部にはそれを止め彼らを保護する責任があると述べている。戦闘への参加による死亡や怪我のリスクが高いことは言うまでも無いが、それに加え重大な心的外傷(トラウマ)を負うことになる、と加えている。

LE FIGARO.fr
http://www.lefigaro.fr/