貧困の連鎖を断ち切れ
先日、エチオピアの首都アディスアべバで国連機関とほかの人道支援団体が集まって会議を開き、途上国で暮らす子どもの栄養失調改善のためにさらなる努力をすることを誓いあった。
Xperedon charity newsによると、この会議は12か国の団体が参加する大規模なものとなった。また新しい統計も提出された。FAOがまとめた「世界食糧不安の現状」によると、現在、世界では8億7000万人の人々が栄養失調の状態であり、そのうちの8億5200万人の人々が途上国に住んでいるという。
子どもの栄養失調は、心身の発達に影響を及ぼす。栄養が足りなければ勉強に集中することも難しく、学校からドロップアウトする子どもも多い。栄養失調は、子どもの将来の機会を奪い、貧困を再生産してしまうのだ。
求む継続的な支援
会議では、効果的な支援、アプローチのしかたについて話し合った。これまで活動してきた国のなかで、開催地のエチオピアは、10年間で発育不全の子どもが57%から44%にまで減少しており、成功例として参考にすべきではないかという意見が出た。
また、シエラ・レオネ、モザンビーク、タンザニア、ウガンダ、マリ、ネパール、ガーナ、モーリタニア、ルワンダ、ニゲール、チャドとバングラデッシュのケースについて事例を報告しあい、これまで一定の成果はあるものの、さらなる支援が必要であることを確認した。
今後は、FAO、UNICEF、WHO、WFPらが中心となって、ベビー食品の配布、母子の栄養改善などに取り組んでいく。活動資金は、USAID、ビル&メリンダゲイツ財団、ヨーロッパ連合などから寄付が寄せられているが、引き続き資金集めの努力をする必要がある。
UNICEFでは著名人が親善大使として活動に協力しており、先日はデビッド・ベッカムが子どもの飢餓撲滅のための寄付を呼びかけたところだ。

Xperedon charity news
http://www.xperedon.com/news_1892