汚職について考える子どもたち
ケニアでサッカーをツールとした草の根の活動が展開されている。これは、首都ナイロビを拠点として活動しているVijana Amani Pamojaの取り組みで、最貧層の人々が暮らすスラムの地域で行われているものだ。
同団体は、コミュニティのなかで、サッカーを通した、エイズ予防や女性のエンパワメント、汚職撲滅の啓蒙活動に取り組んできた。
汚職撲滅を目的とした最新のプロジェクトでは、11歳から20までの青少年、54人を活動に引き込んだ。汚職がどのような状況で起こり、どうすればなくしていくことができるか3か月にわたってワークショップを行ってきた。
違反者には汚職ポイント
先週は、このプロジェクトの集大成として、サッカートーナメントが行われた。チームは、参加者の青少年たちがめざす職業ごとに分けられた。裁判官、経営者、エンジニア、弁護士、医者、教師、政治家、シェフ、CEOの9のチームに6人ずつ分かれ、試合が進められた。
また、ゲーム中に反則をすると、イエローカードの代わりに「汚職ポイント」がつくというユニークなルールも設定された。
大会のあとはプログラムの修了証書が一人ひとり手渡された。軽食も提供され、みんなでプログラムの成功を祝った。
将来きっと、参加者の子どもたちが地域やケニアの核となって、社会を支えてくれるだろうと、関係者は期待する。
ケニアでは、来年2013年に大統領選挙が行われる。前回2007年の大統領選挙のときには、開票作業に不正があったのではないかという指摘が野党からあがり、各地で暴動が発生した過去がある。次こそは、フェアな選挙が行われることを国民たちは望んでいる。

Vijana Amani Pamoja
http://www.streetfootballworld.org/network/all-nwm/