3000人の若者にチャンス
若いアマチュアのミュージシャンたちが世界の音楽家の聖地ともいうべきホールで演奏する。しかも、経費はかからない。そんな夢のようなチャンスがイギリスの若いミュージシャンたちに与えられる。
これは、イギリスの若いミュージシャンを支援するMusic for Youthのプロジェクトとして行われるもの。11月12~14日の3日間、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、学校のダンスパーティをかねたコンサートが開かれ、イギリスじゅうの才能のある若者たちがパフォーマンスを披露する。
3日間とも41のグループ、3000人以上のミュージシャンが出演する。音楽のジャンルもオーケストラ、ロック、サンバなどじつにさまざまだ。
スター誕生なるか!?
1970年に設立された、Music for Youthはイギリスで音楽を通した教育活動を行う慈善団体。同団体は毎年1回、21歳以下の若者たちに大舞台での演奏の機会を与えている。若いミュージシャンたちに経験を積ませ、才能を伸ばすことが目的だ。
1871年に落成したロイヤル・アルバート・ホールは、ヴィクトリア時代の建築で、世界中の大物ミュージシャンに愛されているホール。その舞台に立てるとは、若い音楽家たちにとって、最高のチャンスにちがいない。
このコンサートは、多くの財団の支援を得ておこなわれる。ロイヤル・アルバート・ホールのエグゼクティブチーフ、クリス・コットンさんは、「ぜひこのプロジェクトからすぐれた音楽家を輩出したい」と話している。

Music for Youth
http://www.mfy.org.uk/coreseason/schoolsprom