飼い主に代わってペットをケア
動物の虐待防止を目的として活動している、American Society for the Prevention of Cruelty to Animals(ASPCA)は、先月末にアメリカ東海岸を襲ったハリケーン、サンディーで被災した動物たちの保護、支援活動に取り組んでいる。
ASPCAは被災直後のニュージャージー州に入って救助ボートを使い、取り残された動物たちを助けるための救助大作戦を決行した。同団体はこれまでも大規模な災害時に、同様の救助オペレーションを行っており、動物の災害救助の経験を生かしたかたちだ。
被災地では数千世帯が1週間、電気や水のない生活を強いられた。家を失った人もいる。ASPCAは、こうしたペットの世話をする余裕などない飼い主たちに代わって、一時的に動物の世話をしたり、獣医による医療支援を行ったりしている。
6000頭を支援 まだまだ続くニーズ
「このハリケーンで大勢の人々が家を失った。私たちがペットたちをケアすることで、飼い主たちの負担を軽減することができれば」とスタッフは話す。
また、ASPCAはペットフードの配布も行っているが、備蓄は十分ではなく、飼い主同士の取りあいになるような場面も起きている。
今回の災害でASPCAがこれまで支援してきたペットは6000頭にのぼるが、これからも支援を継続していく必要があるとみている。
ASPCAは、寄付やペットフードの寄贈などのかたちで、この活動を支援してほしいとホームページ上でよびかけている。ASPCAの活動状況はブログやツイッターで逐次報告していく予定だ。

American Society for the Prevention of Cruelty to Animals
http://www.aspca.org/