生理用ナプキンを買うとミルクが買えない…
プロジェクトに対する支援金の目標額が集まった場合のみ、プロジェクトが成立し、資金を得ることのできるクラウドファンディング「Ready For?」にて、フィリピンの女性に生理用ナプキンを届けるプロジェクトへの支援金募集を開始している。
フィリピンでは未だ約2,000万人の女性がナプキンを使用できず、学校や仕事など社会的な活動に対する大きな障害となっている。特にフィリピンの中でもナプキン普及率が低いミンドロ島にターゲットを絞り「世界を変えるデザインを“届ける” in フィリピン」を展開する。
男性の理解不足を解消する啓蒙活動
ただナプキンを寄付したり販売する、ということではなく、小型の製造機によるナプキンの生産体制の構築、女性の生理事情に対する啓蒙活動、女性たちへの流通・販売を行うことで、持続的に地域に雇用を創出し、女性の社会進出を支援する。
安価で小型の「生理用ナプキン製造機」を開発したのは、インドのムルガナンサン氏で、「ナプキンなんか買ったら家族にミルクが買えなくなる」という新婚の妻の一言でナプキン作りを開始したという。周りから変態扱いされるなど様々な困難を乗り越え、6年半の歳月をかけて完成した製造機。次はフィリピンの女性たちを救うことを願う。

Ready For?「ナプキンをフィリピン農村部の女性に」
https://readyfor.jp/projects/napkin