今も多くの人が飢えに苦しんでいる
10月16日付けの海外サイト「JEUNE AFRIQUE」では、「世界食料デー」にちなんでアフリカの厳しい食料事情をレポートしている。
FAO(国連食糧農業機関)は飢饉と貧困の解決を目的とする国連の専門機関であり、その総会の決議によって1981年より毎年10月16日を「世界食料デー」と定めた。最新の飢餓報告によると、現在地球上では8.7億人もの人が慢性的に飢餓状態に陥っているとのことである。
アフリカがもっとも深刻
食料があったとしてもビタミンや鉄分の欠乏など栄養面にも問題を抱えている。栄養失調状態にある人は少なくとも15億人にのぼるという。
アジア、ラテンアメリカ、オセアニアで飢饉の影響を受ける地域が減少しているのに対し、サハラ以南のアフリカは厳しい気候が災いし世界の中で最も飢饉の影響を受けている。
世界的に見て農業への投資が減少傾向にあり、1980年には援助全体に占める割合は20パーセントほどであったものが、今日ではたった4パーセントほどにまで低下している。
なお日本でも世界食料デーの前後に国際機関とNGOによるさまざまなイベントが催されるということだ。

JEUNE AFRIQUE
http://www.jeuneafrique.com/FAO
http://www.fao.or.jp/index.html