記念すべき第一回目
去る10月11日は何の日だったかご存じだろうか? 去年国連で制定されたばかりの「国際ガールズデー」だったのだ。これは世界じゅうが少女たちの権利について考え、地位を向上させていくことを目的としたものだ。
記念すべき一年目の今年、世界各地では「私の人生、私の権利、児童婚を根絶しよう」をスローガンにさまざまなイベントが開かれた。
これは、世界の貧困国で幼い子どもたちが望まない結婚を強いられている現状を変えようと訴えたものだ。
妊娠・出産も命とりに
ユニセフの推計によると、現在20~24歳の女性のうち、3人に1人が18歳になる前に結婚したとみられる。さらには、そのうち、2300万人は15歳になる以前に結婚したとみられている。
幼いうちの結婚は、少女たちの人生にさまざまな影を及ぼす。ほとんどの少女は結婚を機に学業を中断せねばならず、社会的に弱い立場に追いやられてしまう。
またまだ体が未熟なうちに妊娠すると、成人女性よりも生死に関わるリスクが高い。年間5万人の少女が、15歳から19歳のうちに妊娠、出産したことによって、命を落としている。
ユニセフら国際機関は、各国で児童婚禁止法の導入を支援し、児童婚根絶のために尽力を続けていく予定だ。来年以降、もっと世界じゅうに国際ガールズデーが定着していくことを期待したい。

ユニセフ
http://www.unicef.org/media/media_66156.html