出産のために治療を先送りに
先月、9月30日、アイルランドで、乳がんで若くして亡くなった女性の1周忌を悼んで、チャリティイ・ウォーキング、ランニング大会が行われた。このイベントは、第三子を出産した直後、わずか34歳で亡くなったメリッサ・ハミルトンさんを偲んで行われたもの。
妊娠後からメリッサさんは体調の不良を訴えていたが、出産をあきらめなかった。医師のすすめにしたがい28週目で出産した。出産後に、メリッサさんの病気は、乳がんだったことを告げられた。
出産直後の疲れ切った体で、彼女は急速に体じゅうに広がるがんと闘う覚悟をしていた。しかし、出産日の9月8日から8日後、メリッサは突然容体が急変し、病院で亡くなった。
同じ病気で苦しむ人たちのために
メリッサさんを慕っていたコミュニティの人々は、メリッサさんの夫と一緒に、彼女を追悼する意味で、家族みんなで参加し楽しめるようなイベントを行うことを決めた。
イベントは12時半からスタートし、5キロのウォーキング、ランニングが行われた。そのあとは、メリッサ・ハミルトン・メモリアルカップ・マッチとして、大人から子どもまで参加できるアクティビティも用意された。
ここで参加費用として得た収益は、がんと闘病する患者たちを支援する団体に寄付する予定だ。
自分が亡くなったあとも、こうした形で人々の役に立ったことを、メリッサさんも天国から喜んで見ていることだろう。

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