水から子どもの健康を守れ
イギリスの人道支援団体アーティクル25は、ハイチの学校に清潔な水を供給するプロジェクトをはじめた。安全な水へのアクセスが可能になることで、コレラなどの病気も予防することが期待される。
このプロジェクトの実施に先がけて、今年8月に4つの学校を訪ねて、インフラの状況を調査した。どの学校も川から水を汲んだりトラックで配達される水を使ったりしているが濁っていて安全な水ではない。そのうちの3校はCentral Plateauにある。ここは衛生状態が劣悪で、コレラの発症率が高い地域だ。
同団体は、これまでにもハイチの別の地域で、安全な水へアクセスできるよう支援した経験があり、そこではコレラの発生が激減するなどの成果が出ている。
今回のプロジェクトでは、雨水を貯蔵タンクにためこみ、そこから濾過した水をくみ出して、トイレと手洗い場で利用できるようにするしくみ。
デング熱に倒れるスタッフ
しかし、道のりは容易ではない。ひとつの学校では、構造上の欠陥が見つかり、まず校舎の改装をしなければならないことになった。それも子どもが学校に来ない夏休みを待たなければならない。
ハイチの公用語はフランス語。イギリス人がそろうアーティクル25のスタッフたちにとっては、言語コミュニケーションも厚い壁だ。さらに現地入りしたスタッフの多くがデング熱にかかった。
それでも、アーティクル25はこうした困難にめげず、クリスマスまでにふたつの学校に安全な水を供給することをめざして奮闘している。

アーティクル25
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