激しさを増すカチン州
9月21日は国際平和デーだったということをご存じだろうか。世界平和を願い、国連によって制定されたこの日は、世界中で停戦を訴える活動やイベントが行われた。
THE STRAITS TIMESによると、この日ミャンマーではヤンゴンで数百人の人々が集まり、カチン少数民族の独立軍とミャンマー国軍との間で泥沼化している争いの集結を訴えた。
ミャンマー国軍とカチン独立軍は17年間停戦協定を結んでいたが、昨年6月以来、戦闘が再開され、激しさを増している。数万人単位の人が中国との国境付近に避難を余儀なくされており、衣食住の足りない生活を強いられている。不衛生な環境のため、防げるはずの病気で命を落としている子どももいるという。
アーティストも参加
昨年以降、ミャンマー政府は、別のいくつかの民族グループとの停戦に同意してきた。しかし、カチン州の状況はおさまる気配がない。豊富な天然資源の存在が、皮肉にも争いを一層複雑化しているともいわれている。
21日ヤンゴンでは、アーティスト、市民活動グループ少なくとも200人の人々が集結し、カラフルなプラカードをかかげ行進を行った。参加者の多くは「ストップ・内戦」の象徴である青いTシャツを着ていた。横断幕やプラスチックでつくったハトを持って歩く人の姿も見られた。
世界平和への祈りが届く日はいつだろうか?

THE STRAITS TIMES
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